人生を狂わすもの

関東の、とある自治体に地域包括ケアシステムの草分け的存在で全国的にその名が知られたカリスマ公務員がおりました。私もそのカリスマさんの著作を拝読して勉強させていただいた記憶がございます。それを参考に今の事業を開始したと言ってもいいかも知れません。ところがそのカリスマ公務員さんはそのカリスマ性からか知れませんが異動もなく長年その課に止まり、「慣れが」生じてしまったのでしょう。「魔が差した」のですね、「金銭横領」です。よくある話ですが、「堕落」の一定のパターンにしっかり収まっているのがよくわかります。「慣れる」→「だれる」→「崩れる」 一般の企業、特に金融機関はほぼ3年毎の異動が原則です。「慣れ」、「癒着」の構造を阻止する狙いがあります。人間の「性(さが)」という強力な本能があり、そことの相克がその人の行く末を占う部分です。「管理」可能性は決して高いと言えない難しい「人の性(さが)」。

「人生を狂わすもの」それは「あなた」の中に歴然とあります。確かに他人のせいにしたくなるようなきっかけはありますが、どうするのか行動を決めるのは他でもないあなた自身です。「善」に導かれるか「怒り、絶望、不安」に任せるのか、決めるのはあなた自身の「こころ」だけです。願わくば、「良心」や「志」があなたの「こころ」を占領していて欲しいですね。

認知症新治療薬アデュカヌマブで介護は変わるかも

画期的な認知症治療薬の登場で、介護のミッションである本人主体が改めてクローズアップされ、本人主体から距離を置いていた方々には、考えを改める機会になりそうですね。「認知症で何もわからないから…」「言ってもすぐ忘れるから…」で本人不在のご都合主義は通用しなくなる世界がやって来そうです。在宅の限界と言われている認知症がアデュカヌマブの登場でその在宅限界点は低くなりそうです。そうなると介護業界の勢力図も変化します。どう変化するか、ベクトルは根源的ニーズである「最期まで自宅」に向かうかもですね。

シェアハウス上棟

11日に建設中のシェアハウスの上棟が行われました。「自宅のような自由な空間で高度な医療的ケアを受けることができる環境を目指す」を当面のゴールにしております。ただ、地域のニーズと共に姿や機能を更新していかなければ、その存在意義がありません。地域の中の寄合所、安心できる居場所……どのように変化していくか、5年先、10年先、時代に即して変幻自在でありたいと考えております。

第8波に備えましょう

コロナウイルスのパンデミック第7波で洗礼を受け、感染者の「体温コントロール」が重要で、市販薬もかなり有効であることが経験値としてあります。ただ、感染を防ぐことが第一ですが、第7波で思い知らされたことは、「防ぎようがない」という現実でした。もちろん、感染対策は抜かりなく行いますが、前回のようなオミクロン株の空気感染では手の施しようがありません。むしろ、感染した後のケアをどうするか考えていた方が現実的だと思いますが、いかがなものでしょうか?今度はインフルエンザも流行りそうですね。まったく、気が休まるときはありません。

艱難辛苦汝を玉にす

今日は24節気の「寒露」です。急ピッチで季節が進み冬を思わせるような寒い日も多くなりましたね。

秋の夜長、自分を見つめる時間や静寂さが訪れましたが、皆さまどのようにお過ごしでしょうか?

今年も後半戦、残り3か月、ここまで思う通りに過ごせた方は皆無だと思いますが…。

山あり谷あり、山のてっぺんで有頂天の自分、谷底で闘志を燃やし這い上がる自分。

タイトルの「艱難辛苦 汝を玉にす」 

秋の夜長、この言葉をじっくりかみしめていただければと…。