先日、「高齢者向け住宅型ホスピス さっちゃんち」の折り込みチラシを入れました。その見出しに「家にかえろう‼」と、大きく入れましたが入所施設のチラシなのに家に帰ろうは何だか変じゃないの?と思われるかも知れませんね。狙いは在宅であり、入所ニーズを満たすものではなく、あくまでも在宅を支えるためのシステムの一環です。国は既に病院→施設→自宅と高齢者を支える場所を自宅にシフトさせようと懸命で、介護保険サービスには在宅を支える選択肢も案外そろってきています。ただそのような情報を知らないのかケアマネが不勉強なのか、依然として動けなくなったら即、入所という狭い発想しか持ち合わせていない様子、ってか本人主体と言うよりもケアマネありきが実態ですかね。「年寄りを一人にしておくなんて」とお𠮟りをいただくこともしばしばの私どものケアマネジメントですが、介護保険が制度化されて20年以上過ぎて随分と状況は変化してきました。入所しなくてもそれこそ「独居高齢者」でも十分ケアされて在宅を継続されている方は私どもの事業所では珍しくありません。家族や「専門職」の方々の高齢者介護のイメージが「こうでなくては」に縛られて柔軟な「本人主体」にならないのでしょう。
私どもNPOは1つのゴールとして「高度な医療的ケア」を更に推し進めるための取り組みを水面下で始めております。これも在宅を支えるための強力なエンジンです。