終戦の日 あれから78年

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今日は終戦の日。亡き父が生前、この日に黙祷のサイレンを合図に仏壇に向かって手を合わせて涙ぐんでいる姿を、小学生の自分は不思議な気持ちで眺めていたことを、夏休みのお盆の風景と共に、今も遠い記憶に残っています。その父が小学生の私によく言っていました「戦争は絶対ダメだ、あんなものは何の役にもたたない、悲しいだけだ」「生きて帰って来たのは俺だけだ、後はみんな亡くなった、だから戦死した仲間の分まで長生することが戦友への供養だ」(スマトラ島で終戦を迎えた)。

78年経った今も人間は戦争を止めようとしません。それどころか核兵器さえ持ち出そうとしています。「歴史は繰り返す」と言いますが、繰り返しているのは「人間」です。悲しい想いをどんなに積み重ねても人間は殺し合いを止めようとしません。バカげたことを懲りずに繰り返すのが人間なのでしょうか。人間はもっともっと賢いと信じたいですね。

戦争の凄まじさを語ってくれる利用者さんがおります。身をもって戦争の悲惨さを体験し、廃墟と化した祖国を立て直し、今の豊かな日本を築いた人たちです。平和ボケしている現在、豊かな日本が今あるのは先人の文字通り、血のにじむ努力があったからこそです。私たちはその事実を一時も忘れてはならない。そして支援にあたるときも、死を覚悟した人たちへの、その背景に思いを馳せる。それが戦争を知らない世代のせめてもの先人へのリスペクトだと思います。

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