長かった夏&熊さん

11月に入って、それも半ばになってようやく夏が終わったって感じですね。もう立冬過ぎてますし、夏からいきなり冬ですか。皆さんもこの異常気象を身をもって感じておられると思いますが。

そろそろインフルエンザのシーズンインです。幸い、弊施設では今年コロナの発生はありませんでしたが、W感染リスクも覚悟しておかなければなりません。ただ、私どもは昨年クラスターを経験しておりますので、何がポイントなのかそれなりに学んだ経験値が2つほどございます。先ず1つ目、それはどんなに頑張っても感染は防げないことを覚悟する腹の括り方ができるかどうか、です。無責任のようですが、覚悟を決められずあたふたして頓珍漢なことをしでかすよりも、限りなく正解に近いようです。2つ目は、罹患者の解熱です、簡単ですがこんな感じかな。

今季はどんなW感染が吹き荒れるのでしょうか。毎日の手洗い、次亜塩素酸ナトリウムの床清掃など徹底していますが、ウイルスはいつでもどこからでも入り込みますからね。用心するに越したことはありませんが、感染してしまったらどうしたら良いかを考えた方が慌てないで済むと思います。

外に出れば熊さんがうろついているし、べつに熊さんが悪いわけでもないけど、人間サマが悪者に仕立ててしまっているようです。長い夏も熊さんの出没も環境破壊が元凶との報告もありますが環境を破壊したのは誰だっけ?

なんだかなぁ~

3年毎に行われる介護保険改定(改悪)の動きが大詰めを迎えています。中でも介護保険料の自己負担原則2割の要求が財務省から強く圧力がかかって前回の改定でももめた末に見送られた経緯がありましたが、今回はどう出るでしょう。

しかしそもそものお話なのですが、介護保険料は40歳から皆さん支払っていますよね。それは自分が介護を受ける側になったときに必要だからですよね。一般的に「保険」は将来起こりうるリスクに対しての備えのはずです。が、国は介護保険の自己負担を倍にしようと目論んでいます。他に削るべき無駄な歳出がごまんとあるのに弱くなった高齢者を狙い撃ちですかね。年をとっても安心できる国じゃないですね。だから高齢者は不安なのでお金を使わずにため込むわけですよ。一体何のための「保険」なんでしょうか、将来のリスクの備えなのにその意味を為さなくなっていませんか。

もう一つなんだかなぁ~、物価高騰です。日銀の「物価目標」ってヘンテコ、物価が上がれば国民が豊かになる? あり得ないでしょ? おかしくないですか? 高名な経済学者の先生方も異口同音に物価目標を語っておりますが、いつの時代の経済学なのですかとお尋ねしたくなります。物価が上がれば給与が上がる……でも実質所得はどうなりますか? 簡単な算数の問題ですが。永遠に物価も経済も給与も右上がりはどう考えてもあり得ませんよね。もうそろそろ成熟期の世界を描いて底なしの人間の欲望に少し、否、急ブレーキを掛けて自滅を回避しましょう、手遅れにならないうちに。                                  

 

やっぱり「家に帰ろう」

連日の猛暑も朝晩はひんやりしてきましたね。気が付けば今年も終盤戦、皆さんの今年の目標の進捗度はいかがでしょうか?

「在宅支援」これが私の通年の目標です。が、しかし現実は悲しいまでも安易に施設入所、もう少し専門職の創意工夫があってもいいはずと遺憾に思うケースが無数にあります。本人は一貫して「家にいたい、帰りたい」なのに望まない「施設入所」、これって人権侵害ではないでしょうかね。

確かに、在宅の要の在宅医療サービスが乏しいのがその大きな原因なのだと思います。首都圏では在宅療養支援診療所が充実して、拡大傾向にあり、この大月でも在宅診療が浸透してくるのは時間の問題と思っていますが。私どもNPO法人ラクーダも数年後には医療事業に参入します。在宅支援の砦と考えられる「医療」を充実させます。そして「家に居たい帰りたい」を叶えます。それは他人事ではなく必ずやってくる自分自身の叫び声だからでもあります。

この夏、一つ歳をとりました。アラ還ですが精神年齢は18歳のお年頃です。子供は4人おりますが長男は私のことです。長男の背中を見て兄弟は育つ。まだまだチェレンジは続きますので乞うご期待!                          

 

さっちゃんちの宿泊

シェアハウス・さっちゃんち(住宅型ホスピス)の稼働を始めて3カ月ほど経ちます。主に宿泊の利用が中心で昼間は隣接のナーシングホーム猿橋で過ごすして頂き、両施設で一体的に運営することで利用者さんの個々のペースを尊重するケアが可能となりました。例えば、大勢の人が集まる場所が苦手な利用者さんの場合はシェアハウス・さっちゃんちで過ごしていただくことで、その人に合った環境を提供することができます。(下の写真:宿泊の利用者さんをナーシングホーム猿橋からさっちゃんちへ移動している様子)

減速っう

相変わらず暑い日が続きますが、9月に入り秋の気配がチラホラ感じられますね。

施設内は空調が効いており快適です。国の推奨する28℃に室温を設定しておりますが、湿度が高めの時は蒸暑く感じます。その時には湿度計を確認しながら室温を調整しております。

中には温度設定を23℃で冷え冷えするくらいガンガンエアコンを回しているスタッフがおり注意したことがありました。確かに動いているスタッフにとっては28℃は快適ではないのかも知れません。ディスクワークと違い動くことの多いこの仕事は夏のこの時期、汗だくです。なので23℃にしてしまうのでしょう。これでは、利用者さんにとっては冷え過ぎで体調を崩しかねません。我々スタッフはあくまで黒子役です、主人公は利用者さんなのですからね。

それから忘れてはならない大切な視点に環境への配慮です。地球温暖化は人類にとって脅威です。便利、快適……人間にとって都合のいい欲求は環境へのダメージがはかり知れませんね。巷では猫も杓子も「SDGs」ですが、行動が伴っていませんね。紋所のように胸にSDGsのバッジを着けて経済成長、GDPなど持論を展開する先生方もおられますが、いかがなものでしょうか。経済停滞、減速、リセッションなど後退を意味する言葉はお偉方にとっては禁忌なのでしょうか。ただ救われるのは、最近の書籍に「減速」を意味するワードが前に出てきたことです。このままでは地球が人類が危ないと危機感を持ち発信する識者が多くなってきた左証です。資本至上主義の限界も多くの識者が異口同音に語っています。このコロナ禍がきっかけで異常な貧富の格差問題も露呈しましたね。このままでは格差が広がるばかりで、ほんの一部の超富裕層が富を独占し、飢える者はますます飢える。これが資本至上主義の現実です。政治家にとっても資本家にとっても都合のいい現実なのです。だから現状はなかなか変えられないのです。この危機を救うのは資本至上主義にどっぷり浸かり麻痺してしまった政治家や資本家ではなく、その対極にいる心ある人々ではないでしょうか。

ガンガン空調の効いた部屋でのんびりしている間、地球は痛んでいることをお忘れなく。

 

終戦の日 あれから78年

今日は終戦の日。亡き父が生前、この日に黙祷のサイレンを合図に仏壇に向かって手を合わせて涙ぐんでいる姿を、小学生の自分は不思議な気持ちで眺めていたことを、夏休みのお盆の風景と共に、今も遠い記憶に残っています。その父が小学生の私によく言っていました「戦争は絶対ダメだ、あんなものは何の役にもたたない、悲しいだけだ」「生きて帰って来たのは俺だけだ、後はみんな亡くなった、だから戦死した仲間の分まで長生することが戦友への供養だ」(スマトラ島で終戦を迎えた)。

78年経った今も人間は戦争を止めようとしません。それどころか核兵器さえ持ち出そうとしています。「歴史は繰り返す」と言いますが、繰り返しているのは「人間」です。悲しい想いをどんなに積み重ねても人間は殺し合いを止めようとしません。バカげたことを懲りずに繰り返すのが人間なのでしょうか。人間はもっともっと賢いと信じたいですね。

戦争の凄まじさを語ってくれる利用者さんがおります。身をもって戦争の悲惨さを体験し、廃墟と化した祖国を立て直し、今の豊かな日本を築いた人たちです。平和ボケしている現在、豊かな日本が今あるのは先人の文字通り、血のにじむ努力があったからこそです。私たちはその事実を一時も忘れてはならない。そして支援にあたるときも、死を覚悟した人たちへの、その背景に思いを馳せる。それが戦争を知らない世代のせめてもの先人へのリスペクトだと思います。

立秋

日中は相変わらず猛烈に暑いのですが、吹く風に秋を感じますね。気が付けば立秋。先日まで黄色い口ばしだった玄関先のツバメの雛たちも無事巣立ったようです。空っぽのツバメの巣、あの子たちは何処へ行っちゃたかな。少し寂しい気がします。

季節は確実にめぐりめぐって変化しますが、皆さんもお気づきと思います、気候が異常ですよね。地球の悲鳴が聞こえてきそうです。それでも世間はコロナの呪縛が解けて賑わいが戻ってきましたが、気になるのは物価の高騰ですね。我々庶民の懐は大打撃です。それもライフラインの電気ガス水道の値上がりは困ったものですね。「空気と水はただ」なんて言われてましたが、水道料金の値上がり幅には驚きです。

地球の悲鳴を聞きながらも人間は何処へ向かおうとしているのか、政治や経済がこの地球の悲鳴に耳も貸さず、相変わらず「経済成長」を目指すのか。ほんの一部の大富豪が富めるだけの経済成長は狂っていませんかね。

この話、介護とは関係なさそうに感じるかも知れませんが、そんなことはありません。現状、安心して老後を迎えられる世の中にはなっていませんからね。この歪んだ経済成長を生んだ資本至上主義から脱却しない限り格差は広がるばかりじゃないでしょうか、どうですか。富める者は富、貧しいものは更に貧しくなる。安心できる老後を迎えるためには、政治も経済も我々の故郷である地球の叫び声に耳を傾けてしっかり聞いて、どうするか私利私欲を離れて深く見つめ直すことが欠かせないと思いますが。

お偉方が経済成長だのGNPだのをエラそうにのたまう度にイラっとするのは私だけでしょうか。成長には消費が必要で、それって地球の資源を消耗することですよね?先生方??

大暑💦

昨日は二十四節季の大暑でしたね。暦通りの焼けつくような太陽がギラギラと照り付きめまいがしそうです。

うだるような暑さの中、施設の玄関脇のツバメの巣に雛が誕生しました。巣の端っこから黄色い可愛いくちばしが、パクパク、親鳥からの餌をねだる様子がよく観察されます。

夏が過ぎればまたどこかへ飛んでいくのでしょう。束の間の邂逅に懸命に生きる姿、まさに命懸けの自然の摂理に、わが身の不甲斐なさを禁じ得ません。自分にはツバメの涙ほどの懸命さはあるのだろうか。

海の日

連日の猛暑で弊施設もエアコンがフル稼働です。散歩しようにも高齢者には危険な暑さで、空調の効いた施設内でゆったりと涼んでおられます。それにしても、どこまで地球は暑くなるのでしょう、このところ毎年、最高気温が更新されてますね。40℃近くの気温は昔訪ねたインドを彷彿させます。インド旅行の土産話にインドの気温40℃の世界を自慢げに話したものでしたが、今の日本で当時のインド並みの否、それ以上かもしれません。この異常な気候は地球の異変を誰もが身をもって感じますね。

ただ、人間の叡智は必ず進むべき道にたどり着くと信じております。資本至上主義が少しその潮目を変えてきたことでその変化の兆しが見えてきた気がしませんか?

「海の日」…… 子どものころ海辺で水平線の彼方に浮かぶ船を見てどこの国から来た船なのか小さい船がだんだん大きくなる様子をぼーっと眺めていた遠い夏の日を思い出します。

第9波は超ド級か?

今年も後半戦に入りました。コロナの呪縛が解かれて、観光地は以前の賑わいを取り戻している様子で喜ばしいことだと思います。ただ、水を差すようで恐縮ですが、コロナが終わっているのではなく、今も気味の悪い動きを見せておりますね。コロナ感染者の増加で沖縄では医療が逼迫しているとも聞いております。弊施設でも去年の夏は大嵐が吹き抜けました。今年も例外ではありません、確実に9波はやって来ます。それも多分、「超ド級」、マスクを外している人が増えて「3密」状態に危機感が低下しているからです。

大波が来ない事を祈りつつ、今宵七夕の夜空を仰ぎます。