漂流介護

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あっちこっちの介護サービスをとっかえひっかえ、どこに行っても満足することはなく、短期間でお止めになって流転していくご利用者さん家族をよくお見掛けします。利用者のご本人はいたって穏やかに過ごしていてもご家族の都合で介護サービスの漂流の旅が続いているようです。最近では、介護サービスを利用することに後ろめたさを感じている方はあまり見ませんね。それだけ、介護サービスを積極的に利用しようとする意識が根付いてきているのでしょう。ただ、介護にお金を掛けることに価値を置かない様子も多く見られます。お金の使い道はそこではなくて、介護以外のモノやコトに消費し、介護にお金は掛けたくない、そんな意識がまだまだ感じられます。介護保険が制度化されて20年余り、超高齢化社会の到来で、可処分所得の重要な使い道の1つに介護サービスを挙げ意識して家計を切り盛りしていく時代感覚が欠かせない世の中になってきていませんかね。家計の中にしっかりと介護サービスを位置付け他の娯楽サービス以上に十分な予算を立てて漂流しない介護で安心な老後を望みたいですね。

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