三毒

仏教の教えに「三毒」がある。貪欲、怒り、無知だ。「貪欲」介護の世界でもこの三毒には悩まされる。自己の利益に拘泥するあまり他人の利益を搾取する。たとえば、介護を必要としている人たちに最適なサービスを提供しようとしても、自分の利益を優先してしまうケアマネさんは少なからず存在する。そんなケアマネさんにつかまったら災難だ。「怒り」仏様ではない限り人は感情にまかせて道理を踏み外してしまうこともある。ただ、その怒りを感じつつも自制できる人もいる。多分、感情に振り回されて過去に大きな痛手を経験して「成長」し、今の一角の人物になったのだろうかと想像せずにはいられない自分が情けない。「無知」教養の欠如した状態といえるかも知れない。決して知識量ではないのは言うまでもない。無知は、はた迷惑でもある。知ったかぶりをして口先三寸である。無知が専門家ずらしてのたまう姿は見られたものではない。この無知な人が公権力を笠に持論を通そうとするとどうなるか。迷惑な上に実害が生じる。困ったものだ。「三毒」に侵されたくなければ人知れず努力する姿勢が欠かせない。