終戦の日 あれから78年

今日は終戦の日。亡き父が生前、この日に黙祷のサイレンを合図に仏壇に向かって手を合わせて涙ぐんでいる姿を、小学生の自分は不思議な気持ちで眺めていたことを、夏休みのお盆の風景と共に、今も遠い記憶に残っています。その父が小学生の私によく言っていました「戦争は絶対ダメだ、あんなものは何の役にもたたない、悲しいだけだ」「生きて帰って来たのは俺だけだ、後はみんな亡くなった、だから戦死した仲間の分まで長生することが戦友への供養だ」(スマトラ島で終戦を迎えた)。

78年経った今も人間は戦争を止めようとしません。それどころか核兵器さえ持ち出そうとしています。「歴史は繰り返す」と言いますが、繰り返しているのは「人間」です。悲しい想いをどんなに積み重ねても人間は殺し合いを止めようとしません。バカげたことを懲りずに繰り返すのが人間なのでしょうか。人間はもっともっと賢いと信じたいですね。

戦争の凄まじさを語ってくれる利用者さんがおります。身をもって戦争の悲惨さを体験し、廃墟と化した祖国を立て直し、今の豊かな日本を築いた人たちです。平和ボケしている現在、豊かな日本が今あるのは先人の文字通り、血のにじむ努力があったからこそです。私たちはその事実を一時も忘れてはならない。そして支援にあたるときも、死を覚悟した人たちへの、その背景に思いを馳せる。それが戦争を知らない世代のせめてもの先人へのリスペクトだと思います。

立秋

日中は相変わらず猛烈に暑いのですが、吹く風に秋を感じますね。気が付けば立秋。先日まで黄色い口ばしだった玄関先のツバメの雛たちも無事巣立ったようです。空っぽのツバメの巣、あの子たちは何処へ行っちゃたかな。少し寂しい気がします。

季節は確実にめぐりめぐって変化しますが、皆さんもお気づきと思います、気候が異常ですよね。地球の悲鳴が聞こえてきそうです。それでも世間はコロナの呪縛が解けて賑わいが戻ってきましたが、気になるのは物価の高騰ですね。我々庶民の懐は大打撃です。それもライフラインの電気ガス水道の値上がりは困ったものですね。「空気と水はただ」なんて言われてましたが、水道料金の値上がり幅には驚きです。

地球の悲鳴を聞きながらも人間は何処へ向かおうとしているのか、政治や経済がこの地球の悲鳴に耳も貸さず、相変わらず「経済成長」を目指すのか。ほんの一部の大富豪が富めるだけの経済成長は狂っていませんかね。

この話、介護とは関係なさそうに感じるかも知れませんが、そんなことはありません。現状、安心して老後を迎えられる世の中にはなっていませんからね。この歪んだ経済成長を生んだ資本至上主義から脱却しない限り格差は広がるばかりじゃないでしょうか、どうですか。富める者は富、貧しいものは更に貧しくなる。安心できる老後を迎えるためには、政治も経済も我々の故郷である地球の叫び声に耳を傾けてしっかり聞いて、どうするか私利私欲を離れて深く見つめ直すことが欠かせないと思いますが。

お偉方が経済成長だのGNPだのをエラそうにのたまう度にイラっとするのは私だけでしょうか。成長には消費が必要で、それって地球の資源を消耗することですよね?先生方??