人手不足 どうする家康?

介護業界だけが人手不足ではないようです。少子高齢化の影響が至る所に出てきました。さて、どうやって手を打つか、賃金を上げれば解決されるような状況でもない。労働人口の絶対数が減少傾向なのだから、根本的な解決にはならない。ではどうする(家康w)?

「生産性を上げる」これに尽きるのではないでしょうか。ただ、介護の仕事は生産性向上=機械化することが難しいと言われております。確かにそうです。おむつ替えが機械化されたら半分の人員は削減されるかも知れません。でも、まだそんな技術はありませんね、残念ながら。私どもが現在取り組んでいる生産性向上の1つに見守りのテクノロジーの導入があります。機械にできることは機械にさせて、人にしかできないところを人がする。昨年の12月に竣工した「メットライフ財団x日本財団支援・さっちゃんち」は当初から人手に頼らず、そのためにはいかに最新のテクノロジーを導入するか、さっちゃんちをその舞台にしようと考えてきました。かなり高額な出費になりますが、将来を見据えたロボテックの先行投資と思っています。更に、介護の制度設計も根本的に見直すタイミングでもありますね。お堅い国がどう柔軟に判断できるのか、そこに掛かっています。

さて、今後どんなロボットが登場し、人手不足をどうするか?お楽しみに。

漂流介護

あっちこっちの介護サービスをとっかえひっかえ、どこに行っても満足することはなく、短期間でお止めになって流転していくご利用者さん家族をよくお見掛けします。利用者のご本人はいたって穏やかに過ごしていてもご家族の都合で介護サービスの漂流の旅が続いているようです。最近では、介護サービスを利用することに後ろめたさを感じている方はあまり見ませんね。それだけ、介護サービスを積極的に利用しようとする意識が根付いてきているのでしょう。ただ、介護にお金を掛けることに価値を置かない様子も多く見られます。お金の使い道はそこではなくて、介護以外のモノやコトに消費し、介護にお金は掛けたくない、そんな意識がまだまだ感じられます。介護保険が制度化されて20年余り、超高齢化社会の到来で、可処分所得の重要な使い道の1つに介護サービスを挙げ意識して家計を切り盛りしていく時代感覚が欠かせない世の中になってきていませんかね。家計の中にしっかりと介護サービスを位置付け他の娯楽サービス以上に十分な予算を立てて漂流しない介護で安心な老後を望みたいですね。